制作工程

1.粘土を準備する 2.成形する 3.作品を乾燥させる
4.素焼し作品を焼き絞める 5.釉薬以外の化粧を施す 6.釉薬を掛ける
7.作品を本焼きする 8.焼成後の作品のメンテナンス  
9.陶芸焼窯のメンテナンス    
 
2.成形する
(1)手づくりで成形する
手づくりで成形する方法としては、タタラづくり、紐づくり、手びねり、くり抜きと色々な方法がありますが、目的とする作品により手法を選びます。
●手でタタラを作る ●手ろくろを使う
 
タタラ(板状粘土)を作り、縁を加工して皿状の作品を作るのはもちろん、丸めて筒状の成形をしたり、貼り合わせて箱型の作品を作ったり多用途に使います。   手びねりやくり抜きで成形するにも、作品の向きを変えるには手ろくろを使うと作業がしやすくなります。 大型のモデルにはテーブルに穴があり、その穴に棒を引っかけて回転させ、成形することのできるものもあります。
機械でタタラを作る
大量にタタラ(板状粘土)を作るには、タタラ機を使うと非常に楽です。
ひもを作る
紐を作り、その紐を上にぐるぐる積み重ねて成形してゆく方法は、大物の成形に向いています。均一な太さの紐を大量に作るには、紐作り機を使うと便利です。
(2)電動ろくろで成形する
陶芸といえばろくろ成形をしているところをイメージする方が多いように、ろくろは焼き物づくりには欠かせません。 なかには伝統的な蹴ろくろを使う作家もいらっしゃいますが、なんといっても電動ろくろは楽ですし、大物も作れますし、量もたくさん作れ現在の陶芸では主流となっています。
●電動ろくろを使う
電動ろくろも性能によって多数のバリエーションがありますので、自分の使用頻度と作りたい作品の大きさに応じて、適したモデルを選びます。 基本的にはモーターの馬力とテーブルの大きさにより、制作できる作品の大きさに制約がありますし、クラッチをフリーにして手ろくろとして使えるモデルとそうでないものがあります。
(3)小道具を使い成形する
手づくりでもろくろ成形でも作品の種類や工程に応じ、成形小道具と呼ばれる様々な用具を使い ます。
●へらを使い成形する
手づくりの際に、作品の輪郭を削って整えたり、指先ではやりにくい細部を修正したり、表面を滑らかにするためにはへらを使います。
●こてを使い成形する
主にろくろ成形で鉢・皿・椀などの内側部分を成形したり、表面を滑らかにするためにはこてを使います。
こては手づくりの場合にも、内側部分の成形や表面を滑らかにする用途で使えます。
●牛ベラを使い成形する
ろくろ成形で大皿や深い作品を作るときには、牛ベラと呼ばれるこてを使用します。
牛ベラは九州地方でよく使われているこてで、牛の舌の形をしていることから牛ベラという名称がついています。 伝統的な牛ベラを使ってみたいとお考えの方は、是非とも有田木ごてをお試し下さい。
●かきベラを使い成形する
主に手づくりで粘土をかき出したり、高台や表面を削ったりするのにはかきベラを使いますが、ループの部分に刃の付いたタイプと、ただのウィヤーのものとがあります。
ろくろ成形でも高台を削るのにはかくベラが使われます。
●柄ごてを使い成形する
ろくろ成形で袋物(首が細く手が内側に入らない)を挽くときには柄ごてを使用します。
柄ごては慣れないと感覚がつかみづらく、使いこなすには時間がかかります。
●カンナを使い成形する
手づくりでもろくろ成形でも、高台を成形する場合はカンナを使うのが一般的です。
カンナは手づくりで、肉厚の表面を削るのにも使用します。
●細かい部分の細工をする
作品の口縁を切り揃えたり、接着面に接着を良くするための細かい傷をつけたり、穴を開けたり、タタラをカットしたり、模様を彫るなど多用途に使える道具としてハリやカッターを使用します。
●木ぐしを使い装飾模様を入れる
手づくり・ろくろとも、表面に平行線の模様を描くのには木ぐしを使用します。 化粧泥をかける際の、櫛目模様を入れるのにも使います。
●切り弓を使い口縁部を削る
手づくり・ろくろとも、椀や壷などの口縁を切り揃えるのに切り弓を使います。
切り弓は手づくりで面取りをするときにも使います。
●なめし皮で口縁部を絞める
手づくり・ろくろとも表面を滑らかに整えたり、口縁を絞めるためにはなめし皮を使用します。
●トンボを使い口径・深さを測る
作品の口径や深さを測るにはトンボを使います。
揃い物の作品を作る時には、トンボを当て目的のサイズに仕上がっているかを調べます。
●木製パスでサイズを測る
作品の外径を測るには、木製パス(外パス)を使用します。
●トースカンで高さを測ったり、線を入れる
作品の高さを測ったり、けがき線を入れたり、中心を出すのにトースカンを使います。 トースカンは曲尺スタンドと組み合わせて使うと便利です。
●印花を使い装飾を施す
主に象嵌(ぞうがん)という装飾技法をおこなう時は、模様を彫ってもよいのですが、印花を使うと便利です。
成形した素地が半乾きのうちに、印花で刻印をし、素地とは異なる化粧泥を埋め込んで模様を描く三島手という技法が有名です。
●ポンスや型抜きをで装飾を施す
作品に装飾として丸い穴や形のある穴を開けるのには、ポンス・型抜きといった道具を使います。
茶漉しポンスは、急須の茶漉し部分の穴を開けるのに使われます。
●切り糸を使い作品を切り離す
ろくろ成形で作品を切り離す際に、切り糸を使います。
粘土やタタラを切る際には、切り糸や切り針金を使います。
(4)石膏型を使い成形する
同じ形状の作品を多数作りたいときは、石膏型を使って手押し又は鋳込みで作品を成形します。
手押し用石膏型を使い成形する
まず作品を作り、そこから石膏型を自作してもよいのですが、市販の石膏型を使うと形は限られ手ますが非常に楽ができます。
鋳込み用石膏型を使い成形する
市販の石膏型を使うという意味では手押しと同じでも、手押しよりは立体的で、美しい形状の作品が得られます。

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