陶芸知恵袋
板づくりに挑戦!(1)
指導●陶芸塾「仁科窯」代表・仁科雅之さん(神奈川県横浜市)
  挑戦する人●乾千春さん(高校3年生
粘土板を貼り合わせる「板づくり」は、つまみ出しやロクロ成形と並ぶ代表的な技法です。今月は、この板づくりによる花器と箱皿のつくり方をご紹介しましょう。板づくりはまだやったことがない、という方はぜひ挑戦してみて下さい。色々と応用のきく板づくりの基本をマスターすれば、あなたの作品づくりの幅もさらに広がることでしょう。
1.扇面鉢のつくり方
用意する道具
   
綿布、片栗粉、刷毛、板2枚、のべ棒、型紙、線描ベラ、定規、針、筆、ヘラ、なめし皮
   
(1)粘土板をつくる
1. 作業台の上に十分な大きさの綿布を敷き、その上に適当な量の粘土(十分練ったもの)を置いて素手でバンバン叩いて伸ばし・トいく。粘土に付く布目模様は、装飾として利用できる。
2. ある程度伸ばしたら、刷毛を使って片栗粉を粘土の片面全体に薄く塗る。これは、のべ棒に粘土がくっつかないようにするため。
3. 粘土の左右に好みの厚さ(今回は8ミリ)の板を置き、のべ棒を使って均一の厚さ、必要な大きさになるまでさらに伸ばしていく。同様にして、厚さが均一の粘土板をもう1枚つくる。
(2)パーツをつくる
4.一方の粘土板に作りたい皿の形の型紙を当て、線描ベラなどを使って形(皿の底になる部分)を切り抜く。
5 もう一方の粘土板は、定規を使って5センチ幅(器の深さの寸法)にたんざく状に切断していく。

6.型紙に各パーツを書き入れて寸法を測る(簡単な設計図をつくる)
7.設計図の寸法通りに粘土にしるしを付けて必要なパーツを切り抜いていく。
8. 切り抜いたパーツは型崩れしない程度の固さになるまで乾燥させる。ただし、曲げて使うパーツは乾きすぎないよう注意。
(3)粘土板をつくる
9.貼り合わ・ケる面(片栗粉を塗っていない面)に針などで浅く細かいクロス状のキズを付け、その部分にドベを塗る。
10.ドベを塗った面と面を合わせ、パーツをよく密着させる。

11.同じようにして設計図通りに各パーツを貼り合わせていく。
12. すべてのパーツの貼り合わせが終わったら、ヘラの先にドベを付け、接合部分のラインをなぞるようにして隙間を埋めていく(器の外側は、接合部分の土を指でならしてもよい)。このとき、接合部の隙間をしっかりふさぐことが大切。
13.ふちになる部分は、水を付けたなめし皮でなめらかにする。
14.成形が終わったら、乾燥・素焼きをし、好みの装飾を施し、完成!
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