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電熱線は熱に強いヒーター線です。
焼成で熔けないので、とちの自作や吊るし焼きに使用します。
今回は吊るし焼きのテスト焼成結果をまとめました。
焼成で熱線が垂れることがありますので、吊るすものの重さや熱線の長さなどテストしてからお使いください。
重いものを吊るす場合など、強度が必要な場合にはアルミナ棒のご使用がおすすめです。
※吊るし焼きの際は熱線に釉薬が掛からないように注意してください。
釉薬が付着しますと熱線と作品が融着して外せなくなることがあります。
今回の焼成テストでは、L型支柱(45mm)を左右に立て、熱線を乗せて上からサイコロ支柱(30×25×20mm)で押さえました。
穴を開けた作品3~5個を熱線に均等に吊るして焼成します。
テスト焼成では、それぞれ熱線の太さ・長さ、吊るす作品の量・重さを変えて焼成をしました。
テスト1
熱線の種類:パイロマックス線 径2.0mm
熱線の長さ:13cm
吊るした作品:中×5(約3~8g) 合計約28g※本焼き後のサイズ
※乳白釉をベースに部分的に青白ガラス釉を施釉
一番太い熱線に、中サイズの作品を5つ吊るし焼きしました。
焼成後の様子
焼成後の熱線と作品の様子
結果:熱線は多少たわみましたが、作品はくっつがずに焼成が出来ました。
テスト2
熱線の種類:パイロマックス線 径2.0mm
熱線の長さ:10cm
吊るした作品:大×1(約18g)、中×3(約3~6g) 合計約101g※本焼き後のサイズ
※無釉
一番太い熱線をテスト1よりも短く切り、大きめな作品を吊るし焼きしました。
焼成後の様子
焼成後の熱線と作品の様子
結果:大きい作品が棚板に付きそうなほど、熱線が大きくたわみました。
大きめな作品を吊るし焼きする場合は、熱線を短く切って1作品だけ吊るすようにするか、強度のあるアルミナ棒のご使用がおすすめです。
テスト3
熱線の種類:パイロマックス線 径1.2mm
熱線の長さ:13cm
吊るした作品:小×5(約2~3g) 合計約12g※本焼き後のサイズ
※乳白釉をベースに部分的に青白ガラス釉を施釉
真ん中の太さの熱線に小さいサイズの作品を5つ吊るし焼きしました。
焼成後の様子
焼成後の熱線と作品の様子
結果:熱線は少したわみましたが、作品同士はくっつがずに焼き上がりました。
テスト4
熱線の種類:パイロマックス線 径1.2mm
熱線の長さ:13cm
吊るした作品:中×2(約4~5g)、小×3(約2g) 合計約15g※本焼き後のサイズ
※乳白釉をベースに部分的に青白ガラス釉を施釉
テスト3よりも少し大きめな中サイズの作品を含めた5つを吊るし焼きしました。
焼成後の様子
焼成後の熱線と作品の様子
結果:熱線は少したわみましたが、作品同士はくっつがずに焼き上がりました。
テスト5
熱線の種類:ニクロム線 径0.6mm
熱線の長さ:13cm
吊るした作品:小×3(約1.5g) 合計約4g※本焼き後のサイズ
※乳白釉をベースに部分的に青白ガラス釉を施釉
一番細い熱線に小さいサイズの作品を3つ吊るし焼きしました。
焼成後の様子
焼成後の熱線と作品の様子
結果:熱線は少したわみましたが、作品はくっつがずに焼成が出来ました。
【注意】
ニクロム線 径0.6mmは焼成すると表面のメッキが剥がれ、熱線に触れている部分の支柱や作品が黒く焼け付くことがありますのでご注意ください。
気になる場合はアルミナ棒のご使用をお勧めいたします。
成後の支柱の様子
熱線の長さについて
今回は、熱線の長さ10~13cmで焼成テストを行いました。
焼成後は多少のたわみはありますが、作品同士がくっつかなかったので、5g前後の作品であれば13cm程度の長さが使いやすいのではないでしょうか。
重い作品を焼成する場合は短めに調整してください。
作品の量について
3~5g前後の作品であれば、径2.0mmの太い熱線は5個程度、径0.6mmの細い熱線は3~4個程度、もっと小さいビーズのような作品であれば6~7個程度は焼成できるかと思います。
いずれの場合も焼成テストを行っていただくことをおすすめいたします。