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この選び方は、陶芸で使う材料や用具がよくわからない、初中級者向けの方法です。
全工程を読んでいただくと、やきものをつくる大まかな流れが理解できると思います。
ただし、陶芸には様々な手法がありますので、全工程を必ずしも行う必要はありません。必要に応じて工程を選んでいってください。
市販の釉薬でなく自分で釉薬を作りたいという上級者のために、陶芸.comでは幅広く釉薬原料を用意しておりますので、オリジナルの釉薬作りにチャレンジしてみて下さい。
昔は釉薬の配合は秘伝とされ、独自に工夫して作るしかありませんでしたが、現在では代表的な釉薬の配合方法は本に載っており、だれでも比較的簡単に釉薬を配合できるようになりました。
但し、原料が天然のものは品質のムラはありますし、原料の粒子を擦って揃えたりといった釉薬に関する基本的な知識がないと、失敗も多くなることは否めません。
市販の釉薬には沢山の種類がありますので、自分の技量と作りたい作品及び、使用する陶芸窯の性能に応じて釉薬を選びます。
釉薬には液体タイプと粉末タイプがありますので、お好みのものをお選びください。
また、粉末タイプの中にはあく抜きや磨りをしなければ使えない、上級者向けのものもあります。
釉薬は原料の粒子を擦って良く揃え、水に溶いて攪拌して使用しますが釉薬の種類によって、取扱の難易度が違います。
初級・中級者にとって比較的扱いやすいのは液体釉薬で、出荷時は濃度調整もしてありますので、沈殿を解消するために、攪拌するだけですぐ使えるように調整されています。多少濃い目に作ってありますので、お好みで濃度を調整することも可能です。
粉末釉薬も成分の粒子が揃えてありますので、所定の水を加えて攪拌するだけで、良く発色するように調整されています。
上級者向けの粉末釉薬は、原料の粒子に粗い粒子も混じっておりますので、粒子を揃えるために、乳鉢やポットミルで良く擦ってから、所定の水を加えて攪拌して使用します。
窯変釉薬のため、焼成方法によって微妙な風合いの作品が得られます。
いよいよ釉薬を作品に掛けますが、釉掛けの方法には何通りもの方法があります。
釉薬の中にズブリと浸す方法で、初心者でも比較的失敗がなく均一に釉掛けできます。
装飾手法として釉薬の掛からない抜きの部分を作るには、陶画のりや釉抜き剤を使います。
浸し掛けできない大皿などは、回しながら柄杓で釉薬をかけて施釉します。
柄杓を使い、釉薬で流し描きの装飾を画く手法も用いられます。
壷などの大物や手で持ちにくい作品は、霧吹きで釉薬を吹きかけて施釉する方法があります。
吹き掛けは、吹き付け量の加減でグラデーションやぼかし的な施釉をすることも可能です。
釉薬を筆で掛ける方法もありますが、どうしてもムラになり易く一般的ではありません。
施釉が終わったら、焼成時に棚板などにくっついてしまわないように、高台部分や底についた釉薬は釉はがし刷毛やスポンジを使い丁寧に取りのぞきます。