- 焼成温度目安・・1220~1240℃
釉掛量目安・・・厚め(0.7~0.8mm厚を普通として)
焼成適性・・・・酸化
特徴・・・・・・緑青の結晶釉で、銅サビの雰囲気が出ます。
(見本画像は白土を使用)
青銅マット釉は、青緑色のベースに水色の結晶が浮かぶ特徴的な釉薬です。焼成温度によって色や結晶の発生具合が大きく変わり、異なる表情を見せます。
具体的には、低温では結晶が多く現れ、水色が強調されますが、高温では結晶が少なくなり、青緑色の色合いが強調されます。
調合済みの液状釉薬ですから、水を加え濃度調整をし、攪拌するだけで使用できます。
比較的発色しやすいように設計された釉薬ですので、初心者から上級者まで幅広くご利用いただけます。
よくある質問
Q. 結晶が少ししか出ませんでした。
A. 青緑色が強く出て結晶が少なかった場合、焼成温度が高すぎた可能性があります。
この場合、温度を10℃ずつ下げて焼成をお試しください。結晶が増え、より美しい水色の結晶が浮かぶ仕上がりになります。
また、釉薬が薄い場合にも結晶が少なくなる傾向があります。素地が透けて見えるようであれば、釉薬が薄い可能性があります。
釉薬に浸す時間を延ばすか、一度釉薬を掛けて乾かしてから再度釉掛けをすることで厚掛けができます。
形状によっては釉薬が流れる恐れがありますので、ご注意ください。Q. 結晶が非常に多く出て、水色が全面的に広がってしまいました。
A. 結晶が非常に多く出て、水色が全面的に広がる仕上がりは、焼成温度が低すぎた場合に起こります。
この場合、温度を10℃ずつ上げて焼成をお試しください。結晶の発生が抑えられ、青緑色が強調されます。Q. 全体が青緑色ではなく、艶のある緑色になってしまいました。
A. 結晶がほとんどなく、艶のある緑色になった場合は、焼成温度が低すぎたか、釉薬が薄い可能性があります。 この場合、温度を10~20℃程上げて焼成をお試しください。
また、釉薬をよく撹拌し、原料の偏りがないようにしてから厚掛けしてください。